三瓶小豆原埋没林

火山噴火の土石流と火砕流に襲われながら、燃えずに深く埋もれていた約4000年前の森。そのままの姿で展示されています。

三瓶山

三瓶山は繰り返された噴火活動で形成されました。美しい4つの峰々と山すその草原が特徴的な景観を生み出しています。

定めの松

石見銀山の初代奉行・大久保長安が一里塚の塚松として植えたとされる老松。根上がりした根がいくつもの岩を抱えています。

三瓶山の牧野景観

火山灰土壌で水に乏しく田畑に不向きだった三瓶地域。江戸時代から牛馬の飼育が奨励され、草原の景観が形成されました。

三瓶そば

火山灰土壌の三瓶地域で栽培されてきた在来種。寒暖差が大きい高原気候が風味を育み、芳醇な味わいが楽しめます。

三瓶温泉

源泉は孫三瓶山と日影山の間にあり中国地方随一の自噴量。マグマからやってきた二酸化炭素の泡がじっくり体を温めます。

浮布の池

三瓶山西の原の下方にある天然湖沼。火山の噴出物が谷の出口を塞いだせき止め湖で、平野部へ流れる静間川の源流点です。

物部神社

大和の豪族、物部氏の始祖とされる宇摩志麻遅尊をまつる神社で、春日造として国内最大の本殿を有します。

佐比賣山神社と多根神楽

三瓶山の古名を今に伝える神社。例大祭や大元祭では、伝統的な六調子の優雅な多根神楽が奉納されます。

小笠原流田植囃子

中国地方に伝わる民俗芸能で豊穣を祈る農耕神事。三瓶町池田・小屋原に伝わり、物部神社の田植祭では囃子の奉納も。

琴ヶ浜

踏みしめると音を奏でる「鳴砂」の浜です。石英質で大きさが揃った砂が擦れ、ぶつかり合うことで音を発します。

大江高山火山

大江高山の北側に連なる急峻な山々。約200万年前から約60万年前頃に繰り返された火山活動で形成されたものです。

石見銀山遺跡（仙ノ山の福石鉱床）

仙ノ山の山頂付近から東側の山腹にかけて銀の鉱石「福石」が分布。「福石鉱床」と呼ばれ、銀の採掘が行われました。

大森銀山地区

石見銀山の鉱山町として成立した大森町。往時の面影を残しつつ、現代の暮らしが営まれています。

龍巌山（龍岩）

約1500万年前のマグマの火道である奇岩。風化による穴の内側は酸化鉄の沈殿による赤色で、龍の口のように見えます。

松代鉱山の霰石産地

1960年代まで石こうが採掘された松代鉱山。半透明の結晶が集まる霰石も産出され、形の珍しさから珍重されました。

福光石の石切場

室町時代から現在まで続く石切場。淡い緑色を帯びたグリーンタフ（緑色凝灰岩）が採れ、石見地方を中心に流通しました。

鬼村の鬼岩

鬼の伝説が残る岩で、海底火山の噴火でできた凝灰岩でできています。含有する塩類による風化で現在の形に。

立神岩

凝灰岩と礫岩の縞模様が印象的な巨岩。地層から近くで火山の噴火が繰り返されたことが分かります。

仁万の硅化木

波食台に露出した2個の大きな樹木化石（珪化木）。割れ目に小さな石英（水晶）がびっしりと並んでいます。

波根西の珪化木

1500万年前より少し新しい時代の火山噴火で埋もれた大型の樹木化石。海岸の海食崖から斜めに突き出しています。

静之窟

火山噴出物が岩盤となり波に侵食された洞窟。『万葉集』で生石村主真人が詠んだ志都乃石室の比定地とされています。