暮らしを支えた
火山の恵み
1500万年前の樹木
仁万の硅化木
にまのけいかぼく
緑色が鮮やかなグリーンタフ(緑色凝灰岩)を見ることができる仁万海岸の波食台に、2個の大きな樹木化石(硅化木)が露出し、「仁万の硅化木」として県の天然記念物に指定されています。
波食台上に横たわる硅化木を、割れ目に小さな石英(水晶)がびっしりと並んでいることに気づきます。
石英は二酸化ケイ素からなる鉱物で、この成分が樹木を石に変化させました。
1500万年以上前、火山灰に埋もれた樹木に温泉水が染み込み、その中に溶けていた二酸化ケイ素が樹木の中で固まることで硬い石になりました。形は樹木ですが、成分はほとんど置きかわり、石英やメノウなどの二酸化ケイ素の鉱物の塊になっています。
緑色が鮮やかなグリーンタフ(緑色凝灰岩)を見ることができる仁万海岸の波食台に、2個の大きな樹木化石(硅化木)が露出し、「仁万の硅化木」として県の天然記念物に指定されています。
波食台上に横たわる硅化木を、割れ目に小さな石英(水晶)がびっしりと並んでいることに気づきます。
石英は二酸化ケイ素からなる鉱物で、この成分が樹木を石に変化させました。
- 1波食台
- 海岸の岩盤が波の作用で浸食され、海面高度付近に形成された平坦な地形です。海食台ともいわれています。仁万港と琴ヶ浜の間の仁万海岸は比較的広い波食台が広がり、1500万年以上前の火山活動による火砕流や降下火山灰、火砕物岩脈、メノウ脈などを見ることができます。
- 2石英やメノウ
- 石英とメノウはいずれも二酸化ケイ素からなる鉱物で、ひとつの結晶が大きな石英に対して、メノウは微小な結晶の集合体。蛋白石(オパール)も二酸化ケイ素の鉱物で若干の水を含み、珪化木はおもにこの3つの鉱物でできています。
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