暮らしを支えた
火山の恵み
道にそびえる岩山
龍巌山(龍岩)
りゅうがんざん(たついわ)
龍巌山は、空へ伸びるような巨岩が波のように幾重にも重なる奇岩で、その頂上は石見銀山守衛の山城のひとつ、石見城の跡です。
この岩は約1500万年前に火山が噴火した時、マグマが地を割って上昇した火道の部分にあたります。
マグマが上昇する方向に沿って伸びた時に「流理」と呼ばれる筋ができ、その筋に沿って風化が進んだことで空へ伸びるような形が生まれました。
岩には風化によってできた穴がいくつかあり、その内側は酸化鉄の沈殿によるとみられる赤色をしており、龍の口のようにも見えます。最大の岩壁は市の天然記念物のノウゼンカズラが覆い、夏には朱の花、晩秋には鮮やかな紅葉を見ることができます。
- 1石見城
- 龍眼山は石見銀山から仁万の海岸に至る道の中程にあり、銀山の守衛に重要な場所でした。その山頂に置かれた山城は石見城として世界遺産の構成資産に含まれています。