暮らしを支えた
火山の恵み
鬼伝説が伝わる巨岩
鬼村の鬼岩
おにむらのおにいわ
道端にそびえる巨岩は、上部が傘のように広がり、えぐられたような側面に5つの穴が並びます。
穴は鬼がつかんだ指の跡という伝承が伝わる岩はその名も鬼岩。
海底火山の噴火でできた凝灰岩からなり、岩に含まれる塩類の作用によって風化が進み、特徴的な形状と側面の穴が形成されました。
このような風化は、海岸ではしばしばみることができますが、海から離れた場所で鬼岩のように明瞭なものは珍しく、岩石中に溶け出しやすい状態の塩類が多く含まれているとみられます。
近くには、石こうを産出した鬼村鉱山の跡があります。
この岩を作った火山活動に関係して形成された鉱床を採掘したものです。
道端にそびえる巨岩は、上部が傘のように広がり、えぐられたような側面に5つの穴が並びます。
穴は鬼がつかんだ指の跡という伝承が伝わる岩はその名も鬼岩。
海底火山の噴火でできた凝灰岩からなり、岩に含まれる塩類の作用によって風化が進み、特徴的な形状と側面の穴が形成されました。
- 1塩類の作用による風化
- 岩石中に染み込み塩類を溶かした水が蒸発する時、硫酸マグネシウムや硫酸カルシウムなどの結晶が晶出して岩石表面を破壊することで生じる現象で、塩類風化と呼ばれます。