豊かな暮らしを
育んだ三瓶火山
江戸時代より栄えた湯治場
三瓶温泉
さんべおんせん
薄茶色の濁り湯が体を温めてくれる三瓶温泉は、火山の熱の恵み。
孫三瓶山と日影山の間にある源泉からは毎分3000ℓを超える湯が湧き出し、中国地方随一の自噴量を誇ります。
泉質はナトリウム-塩化物泉、源泉温度は37℃前後。
湧き出た直後には無色透明だった湯は、やがて鉄分などのミネラルによって濁り湯に変わります。
源泉掛け流しの湯に身を沈めてしばらくすると、二酸化炭素の小さな泡が体を包み込み、じっくりと体を温めてくれます。
三瓶温泉の熱源は、地下に残るマグマです。
そのマグマは噴火につながるほどの熱さではないとみられますが、染みこんだ地下水を温め、温泉として地表へ送り返す役割を果たします。
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