西から三瓶山に続く道(三瓶山公園線)を上り、西の原の草原に至るとその入り口には幾百年の年月を経た老松があります。この松は「定めの松」と呼ばれ、石見銀山の初代奉行、大久保長安が行った石見検地の時に、一里塚の塚松として道路の両側に対で植えられたと伝わります。根上がりした根が大小の岩を抱え、もとは塚の上に植えられていたことを物語ります。

西の原は大雪の時には雪原に変わり、昔は吹雪の時などは進む方向さえわからなくなることもありました。道の目印として、定めの松ような松が植えられ、道行く人々を見守る役割を果たしてきました。現在は二世末がその役割を引き継いでいます。

 

※「定めの松」は、令和5年6月に枯死判定を受け、令和6年11月より上部を切り落とした上で立ち木のまま現地保存されており、今後も構成文化財として引き続き残していく予定です。

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